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  礼拝説教要約(2014年6月8日)

「聖霊に満たされ」     聖書・使徒言行録2:1〜13

 もくもくと湧き出てくる雲の境に光が走った。アッまた光った。今まで聞いたことのない、唸りのような音。これは何の現象でしょう? 「その後、グラグラッと来た。」と言えば、もう誰でも分かるでしょう。これは関東大震災や、東日本大地震等の直前にあった現象です。

 特別な現象が起こるときは、言葉ではうまく表現できません。今日のペンテコステの出来事を書いた記事も、「突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ…炎のような舌が分かれ分かれに現れ」(23)とあるように、「ような」と表現しています。そしてそこには大震災時と同じような超常現象としての「音」と「光」があって、弟子たちは何が起こったのか分からず、その心は驚きと不思議に満ちていたことでしょう。

 これが、イエス様の復活から50日目に起こった出来事です。イエス様は昇天される時、別の助け主、聖霊を送ると言われました。その聖霊降臨が起こったのです。

 聖霊が働くと、人々は大いなる力を発揮することが、聖書には多く書かれています。最初の聖霊降臨においては、「霊が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。」(4)とあります。しかし、聖霊は単なる、特別な力ではありません。聖書は、聖霊は神であると記しています。「父と子と聖霊との名によって」と父なる神や子なる神・キリストと同格に扱っているだけでなく、「父なる神を冒涜する者、子なる神・イエスに言い逆らう者は赦される。しかし、霊に対する冒涜、霊に言い逆らう者は、この世でも後の世でも赦されることがない。」(マタイ123132)とまで言われています。

 聖書の神観念は「神は唯お一人」であります。しかし、神はあまりにも大きいため、人間の頭脳では一面的に理解できないのです。それで、父なる神、子なる神・イエス・キリスト、聖霊なる神と3つの顔をもってご自分を人間に示されたのです。

 ここにも電灯の光が輝いています。でもこの電球は、電線で発電所につながれているから光を発するのです。ある伝道者が、父・子・聖霊の関係を、電球()・電線(電流)・発電所(電源)に喩えました。発電所が父なる神、光の恩恵を与える電球が子なる神とすれば、聖霊は電線の中を流れる電流といえましょう。この3つの一つでも欠ければ、役割を果たせません。この3つは一体で、人間に電気として示されるように、父・子・聖霊は一体で神として人間に示されているのです。

 目には見えないけど、イエス様が天に帰られた後、人間に恵みを与え、助けるために、お出で下さったのが“聖霊”です。

 人間にとって最大の恵み。それは、罪を赦され、神の子(神の霊を与えられた者として、神と愛によって交わり、祝福を受ける資格を持つ者)とされることです。イエス様は昇天の時に、この祝福を全世界に伝えなさいと言われました。神様は命令をするだけではありません。その命令を受けた人がその任務を果たせるように、助け、共に働いて下さるのです。福音を全世界に伝えなさいとの使命を受け止めた弟子たちを、聖霊は助けて下さいます。そのため聖霊は来られました。そして大丈夫だよ、あなた方は出来ると励ますために、世界中の色々の言葉で福音を語らせたのです。それが今日の出来事です。聖霊に満たされる時、人は神と共に働く奉仕者としての力にも満たされるのです。

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