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   礼拝説教要約(2015年1月4日)

「新 活」      聖書・ローマ書12:1〜8

 2015年が始まりました。多くの人が新しい気持ちでスタートしたことでしょう。その現われが、この世の人にとっては神社に行くこと、そして、神に守りと祝福を願い求めることだったでしょう。魔よけと思って破魔矢を買って帰る人に多く会いました。新たな思いで「こうしよう!」と決心した人もいたでしょう。でも、大部分の人は「あのようになって欲しい」「このように変わって欲しい」と、この世や、周囲の状況、他者が変わって欲しいとの願いではないでしょうか。

 昨年の終わり、洗礼を受け、新しいスタートを切った一人の姉妹がいます。今ここで礼拝を共に守っている大部分の人も、彼女と同じ体験を持っていることでしょう。この新しいスタートは、この世の人とどこが違うのでしょう。「自分が変わる」というところです。

 洗礼を受けるとは、古い自分に死んで、新しい人となるということです。イエス・キリストの心をもって生きようとの決心です。「キリスト・イエスに結ばれるために洗礼を受けたわたしたちが皆、その死にあずかるために洗礼を受けたことを。わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ…死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命にいきるためです。」(ローマ634)と記されていることが実現しているのです。このような体験者・キリスト者に「自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。」(1)と言われます。自分の最も奥深い心は、自分では変えられません。だから、死んで復活なさった主キリストの前に出て跪くのです。復活なさった主に会う、これが礼拝です。キリスト者にとって主の日の礼拝は最も大事なことなのです。

本日JCの便りに「日曜日には礼拝しよう!」という一文を書きました。「皆さんはどのような希望をもって、新しい年をスタートなさいましたか? 私は少し不安を持ってのスタートになりました。

神様の願いは、私たち『人間が幸福であるように』ということです。しかし、神様が与えようとする幸福と、人間が『幸福』と考えるのと、違いが出来てしまっているからです。日本の、今のことで考えるなら、『お金がたくさんあれば幸福』という考えが支配しています。昨年の暮れに総選挙がありました。ここで一番重要視されたのが、経済政策でした。それを言う政党の人が一番多く当選しました。だから、国民全体が、経済が豊かであることが一番大事だと考えているとうことを現した事になります。

でも、一方、その政党は、『国民は言ってはならない。知らせてはならない。』という、秘密保護法案を施行させました。また、平和憲法である9条を変えて、戦争の出来る国にしようとしています。これらは怖いことです。

そして、経済を最優先するとこは、仕事をすることが一番大事ということです。そのため、忙しく仕事をしている人は偉いという考えも生まれてきます。『忙』という字は『心が亡ぶ』と書くのです。心が亡んでは、本当の幸福はありません。

神様は『6日を働いて、1日を休みなさい』と言いました。休むとは『神様の前に出て、心を静かにする』ことです。つまり『平安あれ』と言って弟子たちの前に現れた復活のイエス様にお会いする日曜日の礼拝を守ることです。そうすると、心が正しく整えられて、神様が与えようとしてくださる幸福を受け取ることが出来るのです。」というものでした。

自分で修行努力して変わるのではなく、「心を新たにして自分を変えていただきなさい。」(2)とあることは、「キリストの心を与えられなさい」ということです。これは既に神が与えてくださっているのですから、私たちが信仰をもって受け取ればよいのです。これが洗礼です。そうすれば「何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるように」(2)なるのです。

そのように変えられ、人をイエス様の心で愛し、人に愛されるようになっても、あなたが立派なのではありません。あなたのうちにいるキリストが立派なのです。でから「慎み深く思うべきである。」(3口語訳)と戒めています。キリスト者の謙遜の秘訣がここにあります。そしてこれは、自分が完全でなく、欠けがあっても、不安に思ったり、卑屈になることもない秘訣でもあります。私たち人間は、誰も完全ではありえません。神が賜物、才能を与えてくださるのです。その与えられているものを自分に出来る精一杯発揮する。そうすれば完全なキリストの体の一部の役目を果たすことが出来るのです。(45) 何でも上手に出来る必要はないし、また出来ないのです。与えられた恵み、賜物を、力いっぱい、積極的に、快く行えばそれで十分です。そうなるために、私たちは主の前に出て跪き、礼拝するのです。

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