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礼拝説教要約(2016327日)

「死者の中から」      聖書・マタイ福音書28115

 イースター おめでとうございます。

 充分に眠り、さわやかな朝を迎えましたか。でも、良く眠れずというより、まんじりともしないで一夜を明かし、夜明けと共に、イエス様のお墓に行った人たちがいました。

 3人の女性、マグダラのマリア、ヤコブの母マリアとそしてサロメであります(マルコ16:1)。金曜日の夕方、イエス様を葬るのに時間がなかったので、お身体を清め、死に化粧をすることもできませんでした。それで、週の初めの日・日曜日の夜明けを待ちわび、イエス様に塗る香料を持って墓へと出かけたのでした。しかしやはり、気が動転していました。女性の力では転がしきれないほど大きな石が、墓の入り口を塞いでいるのに、行く途中で気付きました。又、兵士がお墓の番をしているので、お墓に近づくことさえ許されないかもしれないことも忘れていました。

 しかし、主イエス様は死んでも、いや、復活し、最善をなしてくださるお方です。この時も「大きな地震が起こった」と記してあります。天地を創造し、自然をさえ支配しておられるお方が、時を合わせてこの地震を起こされたのでしょう。聖書は「主の天使が天から降って近寄り、石をわきへ転がし」(:2)と記しています。女性たちの懸念を取り除き、道を開いてくださったのであります。また、「番兵たちは、恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。」(:4)とありますから、気を失ってしまったのでしょう。女性たちの妨げにはなりませんでした。

 しかし女性たちも、このあまりにも不思議な出来事に、恐れを覚えたのは当然です。そのような婦人たちに天使は「恐れることはない。十字架につけられたイエスを探しているのだろうが、あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ。さあ、遺体を置いてあった場所を見なさい。それから、急いで行って弟子たちにこう告げなさい。『あの方は死者の中から復活された。』」(:57)と言われました。そうです。イエス様は死者の中から復活されたのです。あなたはこれを信じますか? それとも祭司長や長老たちが、多額の金額を与えて兵士に言わせたように「弟子たちが夜中にやってきて、我々の寝ている間に死体を盗んで行った」(:13)と思いますか?

 もし兵士たちが言ったとおりでありなら、なんと間抜けな弱い兵士たちでしょう。それどころか、このような失態は決して許されないのです。犯罪人を逃がしてしまったら、その番をしていた兵士が、死をもって償わなければならないのがこの時代の掟でした。彼らが処刑されるどこらか、優遇されたことが、彼らが言っていることは嘘であり、かえって、イエス様が復活なさったことを証明しています。決して弟子たちが盗んだのではなく、預言のとおり、イエス様は死者の中から復活されたのです。

 でも、現代でもイエス様の復活を受け入れない人のほうが多いです。科学の進んだこの時代、延命や仮死状態の人を蘇生は出来ても、死んで3日も経った人を復活させることはできないからです。復活したなんて信じる者は愚か者に見られるからです。

 イエス様が「金持ちとラザロ」の話(ルカ161931)をしたことがあります。金持ちの門前で物乞いをしているできものだらけの貧しいラザロ。彼は死んで天国へ行きました。でも、贅沢に暮らしながら、ラザロに関心を示さなかった金持ちは、死んで陰府で苦しみもがいていました。そして「天国のラザロを遣わして、わたしの兄弟がこんな苦しい所に来ることがないように言い聞かせてください」(:28)「もし、死んだ者の中からだれかが兄弟のところに行ってやれば、悔い改めるでしょう。」(:30)と言いました。しかし神の代理者アブラハムは「もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、たとえ死者の中から生き返る者があっても、その言うことを聞き入れはしないだろう。」(:31)と言いました。「モーセと預言者」とは聖書のことです。この話のとおり、聖書を信じないから、「イエス様は死人の中から復活された」と言っても、現代の人も、聞き入れようとはしないのです。しかし、聖書に耳を傾け、イエス様の復活を信じた人々によって、神の力は働いてきました。聖書とクリスチャンは2000年の間、迫害を受けてきました。しかしどんな迫害をも乗り越え、イエス様の復活と救いを宣べ伝え続けてきたのです。そして、世界中の人の祝福の基となり、希望を与え続けているのです。

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