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礼拝説教要約(201711日)

「祈りなさい」          聖書・Ⅰテモテ214

 2017年の標語聖句を祈り求め、テモテへの第一の手紙21節「まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のためにささげなさい。」が示されました。

 祈り求めている時、先ず示されたのは、2017年の横浜岡村教会がどのような年になるだろうかということでした。大きく変わる年。変わらなければならない年であるということです。

 私は2年前、伝道者として歩んできて40年、横浜岡村教会に赴任して21年、7回目の更新のとき、一つの決心が与えられ、教会総会でも表明したことでした。それは、岡村教会の伝道牧会を次の若い世代に託し、自分は無牧になっている教会での奉仕をしようということでした。それは、周囲の状況から導かれた決断です。会堂建築をし、その負債を完済できたこと。自分が70歳になって年金をもらえる年になったこと等です。

 その時から後任者探しが始まりました。そして、昨年の後半になり、具体的な動きが出てきてきました。10月の拡大役員会で招聘委員会が組織され、招聘候補者が提示されて扱われるようになりました。この牧師招聘という業は、最も祈りを要することであります。それで、全体祈祷課題としても「良き後任者が与えられるように」との祈祷課題があげられています。今年は、私どもの教会にとって、主の導きと助けとを最も必要とする年であります。

 教会が変化してゆく時、それは教会が大きく動き、活発になる時です。でも、また、危険を孕んでいる時でもあります。なぜなら、後任の牧師によって、教会の体質が大きく変わることもあり、また、全員の心が一つにならなければ、サタンによって乱されて、教会がばらばらになるという、教会の命取りにもなる危険性があるからです。サタンはこのような時を利用して教会の一致をかき乱し弱体化させるのです。だから、祈らねばなりません。牧師にとって、自分が去った後、教会が乱れ、弱体化したということを聞くほど悲しいことはありません。そうではなく、心を一つにし、教会が堅く立ち、福音の業が前進しているという便りを聞きたいのです。

 そのように導かれ、示されたのが冒頭の「まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のためにささげなさい。」でした。私たちの思いと一致を乱すものを取り除かねばなりません。

 パウロが伝道した時代は自由の無い時代でした。支配国ローマによる圧迫。国家宗教であるユダヤ教からの迫害がありました。だから、平穏で落ち着いた生活をするためにも、これら上に立つ人々のためにも祈らねばならなかったのです。現在の日本ではこのような形での圧迫、迫害はありませんが、何かと心騒がしい時代です。戦争、汚染、そして将来を思うとき、不安材料が一杯です。真の平安は心が感じるものです。そしてそれは神から来ます。だから自分たちが落ち着いて、全ての人にキリストによる救いの福音、神の御心である真理を伝えるため祈らねばなりません。

 まず自分の霊性と信仰のために祈りましょう。イエス様でさえ人として地上にある間は、ご自分のために良く祈りました。「キリストは肉において生きておられるとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。」(ヘブライ5:7) 又パウロも「何とかして捕らえようと努めているのです。…わたし自身は既に捕らえたとは思っていません。」(フィリピ3:12~14)と霊的成長を祈り追い求めています。それが教会を造り上げることになるのだと言っています。「あなたがたの場合も同じで、霊的な賜物を熱心に求めているのですから、教会を造り上げるために、それをますます豊かに受けるように求めなさい。」(Ⅰコリント14:12) でも一人で祈るだけでなく、心を合わせて信仰の友と共に祈ること、また祈ってもらうことも大事です。「あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。…祈ってもらいなさい。…互いのために祈りなさい。」(ヤコブ5:13~16) そして、キリスト教の祈りの特徴である執り成しの祈りを捧げましょう。「わたしは、昼も夜も祈りの中で絶えずあなたを思い起こし、先祖に倣い清い良心をもって仕えている神に、感謝しています。」(Ⅱテモテ1:3)「祈りの度に、あなたがたのことを思い起こし、絶えず感謝しています。」(エフェソ1:16)「わたしは、祈りの度に、あなたがたのことを思い起こして、あなたがた一同のことをいつも神に感謝しています。」(Ⅰテサロニケ1:2) そうすれば、感謝が溢れてくるのです。

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